オールアバウトは9月29日、日本文化の発信による訪日ニーズの取り込みや、海外進出を目指す企業・自治体の支援を目的に、外国人向けの日本総合情報サイト「All About Japan」を開設すると発表した。

All About Japanでは、訪日客に人気の高い東京や京都といった主要な観光スポットではなく、「行列のできるご当地ラーメン」「有名アニメの舞台」といった、特定の目的・嗜好をもった旅行者に向けたコンテンツを週替りでテーマ設定して提案する。サイト開設時の特集テーマは「RAMEN」。以降は「ONSEN」「CAFE」「BENTO」「Halloween」などが予定され、テーマにあわせてトップページのデザインも一新される。

対応言語は、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語の5カ国語(サイト開設時は英語版のみ。他言語には順次対応予定)。言語によって表示するコンテンツを切り替えるなど、各国のニーズにあわせてローカライズするという。

コンテンツは、国内外在住の日本通の外国人ライター500人によるオリジナル記事のほか、All Aboutで掲載されたまとめ形式の記事を翻訳。動画やランキング、モデルルートによる紹介など、直感的に理解できるさまざまなフォーマットを活用する。

さらに、国内情報に加え、海外における日本関連情報も掲載。「日本の“dashi”が手に入るマーケット5選 in NY」や「本場京都のお茶屋が指導! 日本茶淹れ方講座 in 上海」といった海外発の日本食や日本関連イベントなどの情報を、国外のメディア・個人ブログなどを引用元としてキュレーションして発信する。

また、老舗梅干専門店「ちん里う本店」が運営するECサイト「NIHON ICHIBAN」と連携し、越境EC環境も用意する。日本ならではの伝統工芸品・食材・アクセサリーなど、特定商品の魅力や特徴を記事体裁のストーリーで伝え、その商品を気に入ったユーザーは世界中どこにいてもその商品が購入できるという。

同社では今後、記事コンテンツおよび購入可能な商品のさらなる拡充のため、国内のインバウンド系メディア、ECサイトとの提携を推進するとしている。